日清シスコ営業戦略を聞く②

シリアルで新領域に果敢に取組む

ニーズをすくい上げ常に進化

パッケージを変革

 

―パッケージも進化していますね。2017年には箱入りの『シスコーン』をチャック付きスタンドパックに変えました。

伊藤 箱からスタンドパックに変えたのもチャックを付けたのも、カテゴリーでは当社が一番最初だったと思います。グラノーラでも最初にスタンドパックを採用しました。

シスコーンに関しては、お客様の購買行動を調べると、例えばレジを通して袋詰めする時に、かさばるのを嫌う方は、箱を捨てて中の銀袋だけ持ち帰られていました。自宅では、銀袋のまま保管している。ゴミの問題や、核家族化による消費スタイルの変化を踏まえ、十分に調査した上でパッケージを変えたところ、『シスコーン』の売上は約20%も伸びました。

―シリアルのパッケージを変革したのは間違いないですね。

古薮 我々は、お客様の利便性も考えて提案していかなければなりません。営業は、伝えることが沢山あります。今は具が一番ですが、それに伴う全体像は奥が深い。我々が勝手にやるのではなく、よく調べて、生活習慣から大きく変える提案をすることが大切です。昔のように、「美味しいですよ」と言って営業していた時代では、もうありません。「説明する」と「共感してもらう」は全く違います。そこは営業の腕の見せ所です…

【続きは5424号5面へ】

△チャック付きスタンドパックの『シスコーン』