かりんとうの王道をいく味
写真右から、香り豊かなすりごまかりんとう、こだわりの味の黒かりんとう、モンゴル塩を使った塩 かりんとう
「昔懐かしいかりんとうの味」をキャッチコピーに掲げる中野製菓(中野万博社長、都内板橋区)は今年で創業68周年。厳選された味わいを生かして職人がじっくりと仕上げる製法は創業以来、変わらないスタイル。その味はタレントの彦摩呂さんや女優の寺島しのぶさんが「大好物」というほどの美味しさ。
先代社長の中野健三(現会長)氏から続く「地元に愛される会社をめざす」という伝統は、万博社長にも引き継がれており、毎週2回定期的に開かれる工場直売は、地元住民にとってはもはや当たり前の年中行事。その味はまさに「地元に愛され続けている味」だ。事実、そうした地元への貢献も含めた地道な活動は多くの賛同と評価を得て「区民が選んだ板橋のいっぴん」に選ばれている。いまでは地元の方のみならず、はるばる遠くから工場直売を目当てに駆け付ける人も数多い。
その中野製菓は、長くOEMを軸にかりんとう市場に足場を築いてきたが、このほど満を持して、20年ぶりにナショナルブランド(NB)製品を世に送り出した。新製品は3品。いずれも製品名の前には「かりんとう屋の」という枕詞がつく。パッケージも新しくデザイン、自信作の表れだ。3品に共通するのは、それぞれにあった「絶妙なほどけ感」だ。いずれも好評発売中。同社によればた「ただいま販路拡大に鋭意努力を傾けているところ」という…
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