日新製菓 新たなチャレンジ 連載第2回

2020年創立50周年&ふくべ煎発売開始40年

復活のドラマ~開発の担い手にきく

「日新製菓、新たなチャレンジへ」の連載シリーズ。第1回は杉本社長に、日新製菓のブランド力回復に向けた「味と誇り」と同社の「いまとこれから」をきいた。今回は製造部商品開発課の佐藤貴保課長と髙橋良子主任が登場。『ふくべ煎』をはじめとする日新製菓の新しい「暖簾の味」をどう回復させたのか、開発プロセスにスポットを当てる。

本紙 佐藤課長は亀田製菓からの出向。髙橋主任は宮城県塩竃市の水産食品会社を経て、昨年7月に入社したばかりと杉本社長から伺いました。2人のコンビはそこから始まり、すでに在籍していた技術担当者2名を加えた計4名により半年ばかりでPB製品を含めて8つの製品を手がけられた。その手腕とコンビネーションを、杉本社長は「日新最強チーム」と称していました。また、お二人は「日新製菓を北関東ナンバーワンの米菓メーカーにする」と宣言されたそうですね(笑)。

佐藤 私の日新製菓に対する思い、特に『ふくべ煎』には、当社創業者であり「米菓づくりの名人」といわれた渡邉和男さん(現、米菓工房・和社長)の味を超えたいと臨みました。これが原点です。

――それは渡邉さんへのオマージュと言い換えてもよろしいですか。

佐藤 仰る通りです。

――コメの味の香りを失わずにあの厚さで焼き上げる技術は、いわば日新製菓のアイデンティティでもあります。復活を遂げた秘訣は生地にあると見ましたが、いかがでしょうか…

【続きは5414号6面へ】

 

写真は開発チームの皆さん。右手前が髙橋さん、右奥が佐藤課長