ギンビスの3大アニバーサリー! 連載1

アスパラガスビスケット(1968年発売)

『アスパラガスビスケット』50周年、『たべっ子どうぶつ』40周年、『しみチョココーン』15周年と、ギンビスが誇るロングセラー製品が節目の年を迎えた。『アスパラガスビスケット』誕生と同じ1968年より稼働する同社古河工場(茨城県)で長く製造に携わっているお二人に製品の歴史、現場の工夫などを聞いた。連載1回目は『アスパラガスビスケット』。

「焼き」の技術

 

本紙 改めてアスパラガスビスケットが生まれた当時の状況をお話しください。

古橋 この製品を開発したのは初代社長(宮本芳郎氏)です。当時の話として伝わっているのですが、発売当時は高級品であったグリーンアスパラガスを模して、あの形にしたとのことです。また、ただのスティック状ではありふれてしまうので、ちょっと変わった形のお菓子があったら面白いという創業者のひらめきがあり、まっすぐなスティック状ではなく、節をつけて食感を良くするという狙いがありました。節がないと単調な食感になってしまうのに対して、節によって火抜けが良くなり、特徴的な硬い食感が生み出されています。型にはこだわりがありましたね…。【続きは5389号5面へ】

 

写真=取締役・生産本部長 古橋裕次氏(右)、工場長・生産部&技術部長 赤荻正氏(左)